こんにちは、けんさんです。
アラフォー会社員お父さん。1歳10ヶ月の息子と働き者の嫁さんと3人暮らしです。
絵本はゲームやおもちゃに匹敵する親と子のコミュニケーションツールです。
今日は、読み聞かせに焦点を当てて本の紹介をします。
読み聞かせが好きな私自身、ハッとさせられる内容でした。
ぜひお父さんお母さんにも読んでいただき、今後のお子さんへの読み聞かせの参考にしていただきたいです。
思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ
加藤 映子 著 かんき出版
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みなさんは普段どのように絵本の読み聞かせをしていますか?
- 子供を膝の上に乗せて、読み聞かせる。
- 対面で、子供に絵本を見せながら読み聞かせる。
- あるいは夜、寝る前に布団に寝転がりながら読み聞かせる。
など、身に覚えがあるのではないでしょうか、
いずれも、親が子に対して、「読んで」「聞かせる」ことを読み聞かせとして行っています。
本書では、さらに子供と「対話する」ことを通じて、
子供の思考力・読解力・伝える力を身につける手法を紹介しています。
子どもの思考力・読解力・伝える力を身につける4つのやりとり
基本的はやりとりは以下の4種類です。(本書より引用)
- 本について何かを発言するように「促進する」
- 子どもの発言に対して「評価する」
- 子どもの発言を「拡張する」
- 子どもの理解を促進させるために「反復する」
順番に説明します。
1 本について何かを発言するように「促進する」
本を読み聞かせをするときに、質問をする、発話を促す。
例として、「どんな動物がいるかな?」「これは何色かな?」「これは誰のかな?」「何をしているかな?」など5W1Hを問う「何質問」を絵本の内容に応じて行い、子どもの発話を促す。
ー読解力・伝える力をつけることができますー
2 子どもの発言について「評価する」
子どもの発話した内容に対して、相槌をうったり、褒めたりする。例:「よくわかったね。そう、うさぎさんがいるね」「よく見つけたね」など
ー親の方から子どもへリアクションすることで、自信がつき、伝える力を強化できますー
3 子どもの発言を「拡張する」
リフレーズする、情報を足す、質問を重ねる、話題を広げるなど
例:
- 「そう、英語だとラビット(リフレーズ)」
- 「耳の長いうさぎさんだね(情報を足す)」
- 「うさぎさんだけかな?(質問を重ねる)」
- 「うさぎさんこの前、見たね(話題を広げる)」
ー発言を拡張することで思考力をつける足掛かりをつけますー
4 子どもの理解を促進させるために「反復する」
大事な単語を繰り返す、話を要約するなど
例:「そうだね、うさぎさんとかめさんがいるね!」
ー子どもの理解を広げる(読解力をより深める)ー
「促進」し「評価」し「拡張」し「反復」する。
一見大変そうですが、必ずしも厳密にやる必要はありません。上記のことを意識しながら子どもと「対話」することで、子どもは
「絵本を読むときパパとママといろいろお話ができる!」という感覚を持ち、自発的に発言してくれるようになります。
より自発的に絵本を読むことができれば上記の能力「思考力」「読解力」「伝える力」を強化することができます。
ぜひ一度、本書で紹介している4つのやりとり、
- 促進(質問する)
- 評価(相槌を打つ)
- 拡張(情報を足す)
- 反復(繰り返す)
を意識して読み聞かせを行ってみてください。
読書は「量」より「質」
毎日行う必要はありません。本書でも語られていますが、読書は読む「量」よりも「質」が大事です。
本書より引用
上記のグラフはベネッセ教育総合研究所が2006年に発表したレポートです。
縦軸が「読解力」 横軸が最近1ヶ月の「読書量」を表しています。小学5年生と中学2年生の2グループを対象にしています。
グラフの真ん中、読書量4〜5冊のグループが最も「読解力」があるという結果が出ました。
中学2年生では読書量が増えるほど「読解力」が下がっています。
このグラフから、「読書量と読解力は比例しない」ことがわかります。
小さい頃から、「促進し、評価し、拡張し、反復する」ことを意識した読み聞かせを行うことで、子ども自ら「本の読み方」を学び取り、読解力向上に繋げることができます。
最後に
今回紹介した内容は、本の前半部分です。後半では具体的に実際の絵本を題材に読み聞かせのやりとりを紹介したり、より効果的な読み方の紹介をしています。
気になる方はぜひ一度本書を手にとってみてください。
これからも、お父さんお母さんに向けて、絵本の紹介や読み聞かせに役に立つ本の紹介を行っていきます。
良い絵本ライフをお過ごしください。
また次回。
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